
明治の文豪、夏目漱石。名前は聞いたことあるけど、正直教科書っぽくて堅苦しいイメージない?でも実は、夏目漱石の作品って、今の私たちが読んでも「うわ、これ今の恋愛トラブルと一緒じゃん」とか「働きたくない気持ちめっちゃわかる」ってなる要素がてんこ盛りなんだよね。
特に今回紹介する『それから』は、マジでドロドロの三角関係と、働かずに親の金で暮らす「高等遊民(こうとうゆうみん)」の主人公が、人生詰んでいく様子を描いた傑作。これ、現代で言うなら「親ガチャ成功したハイスペニートが、親友の嫁を奪って勘当される話」だからね。ヤバくない?
この記事では、そんな『それから』のあらすじから結末、深い考察まで、ガッツリ深掘りしていくよ。ネタバレ全開でいくから、これから読む人は注意してね。
それから(夏目漱石)のあらすじ感想ネタバレ考察評価見どころ口コミ評判レビュー

まずは作品の全体像を掴んでいこう。なんでこの作品が100年以上経っても読み継がれているのか、その理由がわかってくるはず。
基本情報
『それから』は、夏目漱石の中期三部作と呼ばれるシリーズの2作目。前作『三四郎』、次作『門』と合わせて読むと、より深く漱石の世界観に浸れるよ。
| 著者 | 夏目漱石 |
|---|---|
| 発表年 | 1909年(明治42年) |
| 掲載紙 | 東京朝日新聞・大阪朝日新聞 |
| ジャンル | 近代文学、恋愛小説、悲劇 |
| 主要テーマ | エゴイズム、愛と金、自然と社会、高等遊民 |
この作品は、単なる恋愛小説じゃなくて、明治という時代の「閉塞感」や、個人の自由が社会とどうぶつかるかを描いた社会派な側面もあるんだ。ちなみに、著作権が切れているから青空文庫で無料で読めちゃうのもポイント高い。
登場人物・相関図
物語を動かすメインの3人と、その周りの人々を整理しておくね。ここを理解しておくと、ドロドロ展開がより楽しめるよ。
- 長井代助(ながい だいすけ)
主人公。30歳。独身。大学を卒業しても働かず、父親や兄からの仕送りで優雅に暮らす「高等遊民」。頭が良くて理屈っぽい。今の社会や労働をちょっと見下しているところがある。でも、三千代への愛に気づいてからは、その余裕が崩壊していく。 - 平岡常次郎(ひらおか つねじろう)
代助の大学時代の親友。銀行に就職して大阪に行ったけど、横領事件の部下の責任を取らされてクビになり、東京に戻ってきた。今は落ちぶれて借金まみれ。昔のような快活さは消えて、世の中を恨んでいるような態度をとる。 - 平岡三千代(ひらおか みちよ)
平岡の妻。かつては代助とも親しかったけど、代助が身を引いて平岡と結婚した。今は貧乏生活と、子供を亡くした悲しみ、そして心臓の病気でやつれている。でも、その「やつれ美」が代助の心を掴んで離さない。 - 長井得(ながい とく)
代助の父。元武士で実業家。厳格な性格。代助になんとか身を固めさせようと、縁談を持ってくる。この親父さんが物語の「社会の壁」として立ちはだかる。 - 長井誠吾(ながい せいご)
代助の兄。真面目な常識人。代助の生活を支えているスポンサー的存在だけど、父の意向には逆らえない。
あらすじ・見どころ
物語は、代助の優雅なニート生活から始まる。彼は「働くことはパンのために自分を汚すことだ」なんていう独自の美学を持っていて、読書したり、素晴らしい香水を嗅いだりして過ごしているわけ。
そんな彼の元に、かつての親友・平岡が妻の三千代を連れて現れる。平岡は仕事に失敗して借金を作り、見る影もなくやつれていた。代助は最初、友人として彼らを助けようとお金を貸したり、就職の世話をしたりする。
でも、平岡と三千代の夫婦仲は冷え切っている。平岡は遊び歩き、三千代を放置。そんな三千代の寂しげな姿を見ているうちに、代助の中に封印していたはずの「愛」が再燃しちゃうんだよね。
見どころポイント:
- 代助の理屈っぽさと本音のギャップ: 最初は「労働なんて野蛮だ」とか言ってたのに、愛のために金が必要になると途端に焦り出す人間臭さがリアル。
- 三千代の魔性の魅力: 派手な美人じゃないけど、白百合のような儚さと、どこか男を狂わせる静かな色気がある。
- ヒリヒリする心理戦: 直接的な言葉よりも、視線や沈黙、雨の音なんかで感情を表現する描写がすごい。
評価
この作品、文学界では「漱石文学の頂点」とも言われることが多い。なんでそんなに評価が高いのかっていうと、やっぱり「近代的自我の苦悩」を完璧に描いているからなんだよね。
「自分の好きなように生きたい」という個人の願い(自我)と、「社会のルールや義理に従え」という世間の圧力。この板挟みになってもがく姿は、100年後の私たちにもめちゃくちゃ刺さる。あと、文章がとにかく美しい。情景描写と心理描写がリンクしていて、読んでいて映像が浮かんでくるレベル。
感想・レビュー
正直、最初に読んだときは「代助、働けよ!」って思った。親の金で生活して、親友の嫁に手を出そうとするなんて、客観的に見たらクズ以外の何者でもないからね。でも、読み進めていくうちに、代助の「働きたくない理由」とか「純粋な愛を貫きたい気持ち」に妙に共感しちゃう自分がいた。
特に、社会のレールに乗ることが「正解」とされる中で、あえて降りようとする怖さと覚悟。これがすごくリアル。代助は最終的に破滅に向かうんだけど、その姿がどこか美しくも見えてくるから不思議だよね。悪いことしてるのに、応援したくなっちゃうアンビバレントな感情にさせられる。
あと、三千代がズルい。あんな弱々しい姿を見せられたら、男なら守りたくなるし、昔好きだった男に頼るのも計算なのか天然なのかわからない。この「答えの出ない人間関係」こそが、この小説の醍醐味だと思う。
口コミ・評判
ネット上の口コミや評判を見てみると、賛否両論ありつつも、深い衝撃を受けている人が多いみたい。
「ラストの展開が衝撃的。代助の選んだ道は地獄かもしれないけど、自分の心には嘘をつかなかった。」(20代男性)
「不倫小説の元祖みたいな感じだけど、心理描写が細かすぎて胃がキリキリする。百合の花の香りが漂ってきそう。」(30代女性)
「高等遊民という生き方に憧れるけど、その代償の大きさを見せつけられた。社会と戦うには覚悟がいる。」(40代男性)
やっぱり、単なる恋愛ものとして読むか、生き方の哲学として読むかで感想が変わってくるみたいだね。
こんな人におすすめ
この『それから』は、以下のような人にガチでおすすめしたい。
- 今の仕事や生活にモヤモヤしている人: 社会のレールに乗ることに疑問を感じているなら、代助の言葉が刺さるはず。
- ドロドロした恋愛ドラマが好きな人: 不倫、略奪、裏切り。昼ドラ要素満載だけど、格調高い文章で読める。
- 繊細な心理描写を味わいたい人: 言葉にできない感情の揺れ動きを楽しめる。
- 「自分とは何か」を考えたい人: エゴイズムについて深く考えさせられる。
もし小説を読むのが苦手なら、映画版やドラマ版から入るのもアリ。松田優作が主演した映画版(1985年)は映像美がすごくて有名だよ。U-NEXTやAmazonプライムビデオで配信されていることもあるからチェックしてみて。
ネタバレ・ラスト・結末・解説
ここからは核心に触れるよ。まだ知りたくない人はスクロールを止めてね。
物語の後半、代助はついに決断する。父が持ってきた縁談をきっぱりと断り、三千代と生きることを選ぶんだ。そして、有名な「白百合のシーン」。雨の中、代助は三千代に自分の気持ちを告白する。「僕の存在には貴方が必要だ」と。
三千代もまた、代助を愛していたことを認め、二人は精神的に結ばれる。でも、ここからが地獄の始まり。代助は父に手紙を書き、縁談を断ったこと、人妻である三千代を選んだことを告げる。
結果、父は激怒し、代助を勘当(親子の縁を切ること)。兄からも見放され、経済的な援助を一切断たれてしまう。つまり、代助は30歳にして初めて、無一文で社会に放り出されることになったわけ。
さらに、平岡にも真実を告げる。平岡は怒り狂うかと思いきや、冷徹に「絶縁」を宣言。そして、三千代を代助に譲る(というか押し付ける)ような形になるけど、平岡自身も病気の妻を抱えたまま破滅していく未来が見える。
ラストシーン、代助は職を探すために街へ飛び出す。夏の暑い日差しの中、世の中すべてが真っ赤に燃えているように見える。「焦熱地獄」のような風景の中、代助は「燃える! 燃える!」と叫びながら、赤い郵便ポストの中に飛び込むような錯覚を覚えつつ、あてもなく電車に乗って進んでいく。
ハッピーエンドではない。むしろ、社会的な死と、狂気の一歩手前で物語は終わる。これが『それから』の結末。
考察

この作品を深く読み解くためのキーワードをいくつか挙げて考察してみるね。
タイトルの「それから」の意味
このタイトルには複数の意味が込められていると言われているよ。
- 『三四郎』の「それから」: 学生時代を描いた前作の、その後の物語であること。
- 学生時代を終えた「それから」: モラトリアムが終わった後の厳しい現実。
- 結末の「それから」: 物語が終わった後、代助と三千代はどうなるのか? という問いかけ。
漱石自身は「『三四郎』には大学生のことだけ描いたから、その次には大学を出て就職もしないでぶらぶらしている男を書いた」と言っている。つまり、人生のフェーズが進んだことを示しているんだね。
「自然」vs「人為(社会)」
代助は、自分の心に湧き上がる愛を「自然」なものとして肯定しようとする。一方で、結婚制度や義理、経済活動は人間が作った「人為」的なルールだと考える。この対立構造が作品の軸になっている。
代助にとって、三千代を愛することは「自然の法則」に従うこと。でも、それを貫くためには、社会という「人為の世界」から排除されなければならない。この矛盾こそが、近代人の抱える孤独の正体なのかもしれない。
ラストの「赤」の意味
最後のシーンで強調される「赤」。これは何を意味しているのか?
- 情熱と生命力: 愛に生きる決意をした代助のエネルギー。
- 怒りと狂気: 社会に対する怒りや、追い詰められた精神状態。
- 危険信号: 破滅へと向かう警告の色。
これらが混ざり合って、代助の視界を真っ赤に染め上げている。非常に鮮烈で、怖いけれど美しいラストシーンだよね。
三千代の死
よく「三千代は死ぬの?」って疑問を持つ人がいるけど、『それから』の作中では死なない。 重い心臓病を患っていて、精神的なショックで倒れたり寝込んだりしている描写はあるけど、命を落とすシーンまでは描かれていないんだ。
ただ、次作の『門』を読むと、主人公の夫婦(宗助と御米)が、ひっそりと日陰で暮らしている様子が描かれている。この夫婦は代助と三千代がモデル(あるいはパラレルワールド的な存在)と言われていて、そこでは子供ができても流産してしまったり、社会から隠れるように生きていたりする。
三千代が具体的にいつ死んだかという記述はないけど、「死の影」が常に付きまとっているキャラクターであることは間違いないね。その儚さが、代助を惹きつけた一番の理由でもあるわけだし。
伝えたいこと
結局、夏目漱石はこの作品を通して何を伝えたかったのか?
それは、「自分のエゴ(自我)を貫くには、相応の代償が必要だ」ということじゃないかな。親の金で生活しながら「自由な愛」を語ることはできない。本当に自分の心に従って生きるなら、安定した生活や社会的地位を捨てる覚悟を持て、と。
これは現代の私たちにも通じるメッセージだよね。「好きなことをして生きていく」って言葉は甘美だけど、その裏には厳しい現実がある。それでもなお、自分の心に嘘をつかずに生きる道を選ぶのか? そう問いかけられている気がする。
関連作品・似ている作品・あわせて見たい作品
『それから』の世界観にハマったなら、以下の作品も絶対にチェックすべき。
- 『三四郎』『門』: 言わずもがな、漱石の前期三部作。セットで読むと深みが違う。
- 『こころ』: 漱石の後期の代表作。こちらも「親友を裏切って女性を奪う」というテーマ(先生の過去)が共通しているけど、より内面的な罪悪感にフォーカスしている。
- 『人間失格』(太宰治): 社会不適合者の苦悩という意味では、代助と葉蔵は似た魂を持っているかも。
- 『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド): 時代も国も違うけど、過去の恋人を取り戻そうとする男の執念と破滅を描いている点で、実はすごく似ている。
それから(夏目漱石)のあらすじ感想ネタバレ考察評価見どころ口コミ評判レビューが分かったら!どこで読める?

ここまで読んで「実際に本文を読んでみたい!」と思ったあなたのために、お得に読める方法をまとめたよ。著作権切れの作品だから無料でも読めるけど、解説付きや読みやすいレイアウトの電子書籍版もおすすめ。
それから(夏目漱石)が読める電子書籍サービス一覧表
主要な電子書籍サービスでの取り扱い状況を比較してみた。今の自分に合ったサービスを選んでね。
| サービス名 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| BOOK☆WALKER | KADOKAWA直営。文芸作品のラインナップが豊富。読み放題プランもあり。 | ★★★★★ |
| ブックライブ | クーポンガチャがお得。使いやすさ抜群。 | ★★★★☆ |
| コミックシーモア | 漫画メインだけど小説もある。NTTグループで安心。 | ★★★☆☆ |
| eBookJapan | PayPayユーザーならここ一択。還元率が高い。 | ★★★★☆ |
| Kindle Unlimited | 月額定額で読み放題。漱石作品はほぼ網羅されている。 | ★★★★★ |
イチオシ電子書籍サービスはこれ!

たくさんあって迷っちゃう!って人のために、特に小説を読むのにおすすめな2つをピックアップ。
BOOK☆WALKER
BOOK☆WALKERは、KADOKAWAが運営しているだけあって、小説やラノベの品揃えがガチで強い。特にBOOK☆WALKER読み放題なら、月額料金で角川文庫の名作が読み放題対象になっていることが多いから、漱石作品を一気読みしたいならコスパ最強かも。専用アプリも読みやすくて、縦書き小説がスマホでもストレスなく読めるよ。
詳しくはBOOK☆WALKERとは?読み放題サービスや特徴をまるっと解説!の記事も参考にしてみて。
ブックライブ
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試し読み
ほとんどの電子書籍サイトでは、冒頭部分を無料で試し読みできる機能があるよ。特に古典文学は言葉遣いが難しい場合があるから、自分にとって読みやすい注釈がついているかとか、文字サイズが調整しやすいかとか、まずはRenta!やAmebaマンガなどのサイトで試し読みしてみるのが賢いやり方。
その他おすすめ電子書籍サービス
もしあなたがドコモユーザーならdアニメストアで関連アニメを探したり、映画好きならU-NEXTで映画版『それから』を観た後に原作を読むのもアリ。U-NEXTは毎月もらえるポイントで電子書籍も買えるから、動画と書籍の二刀流ができるのが強い。
小説専門で探すなら、こちらの小説・ラノベ向け電子書籍サービスおすすめランキングもチェックしてみてね。
関連作品・似ている作品はどこで読める?
漱石の『こころ』や『三四郎』も、基本的には上記のサイトで全部読める。Amazonで紙の本(文庫)をまとめ買いして、本棚に並べるのもインテリアとしてオシャレだよね。
ドラマ化された文学作品が好きなら、HuluやLeminoで過去の名作ドラマを探してみるのも楽しいかも。
無料サイト・無料で見たい人向けの注意点
さっきも言ったけど、『それから』は著作権保護期間が終了しているから、青空文庫のようなサイトで完全に無料で読める。これは違法アップロードじゃなくて合法だから安心して。
ただ、海賊版サイト(rar, zip, rawとか書いてあるやつ)は絶対にダメ。ウイルス感染のリスクがあるし、クリエイターへの還元もゼロ。漱石はもういないけど、出版社や校正者の努力を踏みにじることになるからね。ちゃんとした公式サイトやアプリを使おう。
よくある質問(Q&A)

Q1. 『それから』は初心者でも読めますか?
言葉遣いが少し古い(明治時代の言葉)ので、最初は戸惑うかもしれません。でも、現代語訳版や、注釈が充実している角川文庫版などを選べば大丈夫。ストーリー自体は恋愛ドラマなので、慣れればグイグイ引き込まれます。
Q2. 映画版と原作の違いは?
映画版(森田芳光監督)は、映像美と耽美な雰囲気が強調されています。原作の理屈っぽい代助の内面描写よりも、視覚的な美しさやエロスが前面に出ている感じです。どちらも傑作ですが、受ける印象は少し違うかも。
Q3. 読書感想文に向いていますか?
めちゃくちゃ向いてます!「働くことの意味」「個人の自由と社会の制約」「愛のエゴイズム」など、語れるテーマが豊富です。先生からの評価も狙いやすい作品ですよ。
まとめ:それから(夏目漱石)のあらすじネタバレ感想考察評価見どころ口コミ評判まるっとレビュー!

というわけで、夏目漱石の『それから』についてガッツリ解説してきたけど、どうだった?
単なる昔の小説じゃなくて、現代の私たちが抱える「生きづらさ」の根源が描かれているすごい作品だっていうのが伝わったかな。親のすねかじりニートが、愛のために全てを捨てて社会と戦う物語。代助の生き様は、褒められたもんじゃないけど、どこか羨ましくもあり、痛々しくもある。
まだ読んでないなら、人生で一度は読んでおくべき名作。読み終わった後、きっと世界が少し違って見えるはずだよ。
さて、あなたは代助のように、全てを敵に回しても貫きたい「愛」や「意志」を持てますか? 次の休日は、コーヒーでも飲みながら、じっくり漱石の世界に浸ってみてはどうでしょうか。

